2020.10.15
歯周病の影響がある病気は?全身疾患との関連について
皆さん、こんにちは。
小倉南区東貫の「そね歯科クリニック」です。
重症化した歯周病は、歯を失う原因になるだけでなく、全身の病気のリスクも引き上げます。
今回はそんな「歯周病と全身疾患との関連」をわかりやすく解説します。
歯周病菌が血流に乗って全身へ
「歯周ポケット内で歯周病菌が繁殖」すると、その一部が歯ぐきの血管を経由して全身を巡るようになります。
それが各臓器へと影響を与え、さまざまな全身疾患の発症リスクを高めるのです。
最もわかりやすいのは「血管に関連した病気」ですね。
心筋梗塞・脳梗塞
歯周病菌や炎症性物質、歯周病菌が産生した毒素などが血管に作用すると、「動脈硬化」を引き起こすことがあります。
また、血液の塊である血栓(けっせん)をつくり、心臓や脳の血管を詰まらせることがあるのです。
「狭心症や心筋梗塞、脳梗塞」などが該当します。
糖尿病
歯周病菌が血流に乗ると、体から「サイトカイン」と呼ばれる炎症性物質がたくさん産生されるようになります。
この物質は、血糖値を下げる「インスリンの作用を減弱」することがわかっており、糖尿病の発症リスクを高めます。
逆に、糖尿病では末梢の血流が低下するなど、免疫機能が弱くなることで歯周病の発症リスクを上昇させます。
つまり、歯周病と糖尿病には、負の相互作用が認められるのです。
早産・低出生体重児の出産
女性の方は、早産や赤ちゃんの低体重に注意しましょう。
血流に乗った歯周病菌や炎症性物質が子宮に至ると、「出産に関わる筋肉を収縮」させます。
その結果、早産・低出生体重児出産を誘発するのです。
そのほかこんな病気のリスクにもなります
重症化した歯周病では、その他、「誤嚥性肺炎や骨粗しょう症、アルツハイマー型認知症」のリスクも上昇させることがあります。
まとめ
このように、歯周病は実にさまざまな全身疾患のリスクとなり得ます。
それだけに可能な限り予防、もしくは早期発見・早期治療することが望ましいです。
そね歯科クリニックでは歯周病予防にも力を入れており、定期検診で歯のクリーニングを行っています。歯周病の重症化リスクを抑えましょう。